発走まであと 時間

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第67回朝日新聞社杯競輪祭

優勝者:阿部拓真 選手(宮城県・107期)


年末KEIRINグランプリに向けた最後の大一番『第67回朝日新聞社杯競輪祭』が競輪誕生の地、福岡県北九州市にある小倉競輪場で行われました。

6日間にわたる長い戦いはドラマの連続。最後のチャンスを掴みに行く選手たちはもちろん、たとえ負けた後も今年1年のGⅠの締めくくりとして熱い走りを選手たちは見せてくれていました。


1人また1人と現S班が脱落し、今年の決勝戦は例年以上に混戦模様。優勝が絶対条件の選手、他の選手の結果次第では2着権利の選手など、獲得賞金が1億円を超えていても安全圏ではないという複雑なグランプリ争いとなっていました。


最後の望みをかけ決勝進出を決めたのは以下の9名。

1古性優作(大阪)

2荒井崇博(長崎)

3松井宏佑(神奈川)

4山田久徳(京都)

5吉田拓矢(茨城)

6阿部拓真(宮城)

7山田英明(佐賀)

8渡部幸訓(福島)

9松本貴治(愛媛)


ラインは①④/⑨②/③⑧/⑤⑥/⑦と細切れに。

1 4 9 2 3 8 5 6 7

スタートは①古性選手②荒井選手、そして⑥阿部選手が出て②荒井選手が前をとり⑨松本選手を待ちます。

中団に⑤吉田選手ライン、後ろ中団が①古性選手の近畿ライン、後方が③松井選手のラインで単騎⑦山田英明選手が最後方となりました。


残り2周めがけてまず③松井選手が動き前を切りましたが、すかさず①古性選手、さらに⑤吉田選手と順に動いていきました。⑤吉田選手が先頭に立ったところで打鐘を迎え、そこに向かって⑨松本選手が一気に仕掛け、外連味のない先行を見せました。

隊列1本棒で最終2コーナーを過ぎ、5番手から①古性選手、3番手から⑤吉田選手がそれぞれ捲りを打ち、また⑨松本選手の番手から②荒井選手も縦に出ていきました。①古性選手⑤吉田選手は浮かされ捲り不発。番手から出た②荒井選手が2センターすぎに⑨松本選手を捉えて先頭にたちました。しかし、その後ろに⑤吉田選手の番手からスイッチしていた⑥阿部選手。さらに⑦山田選手も内をすくっていましたが⑥阿部選手がそれをいなし、最後は②荒井選手との直線勝負に勝って、見事競輪祭優勝を勝ち取りました。


「夢ですかこれは…」と言いながらも優勝インタビューで最高の笑顔を見せた阿部選手。

今年2年ぶりにGⅠの舞台に戻り、初めてのGⅠ決勝。最後の最後にグランプリの切符を掴んだのは107期同期吉田選手の番手から。表彰式の後nの胴上げの際は、同じく同期の新山響平選手が阿部選手の拳を掲げるシーンもありました。同期や仲間たちの思いを胸に年末の平塚でどんなレースを見せてくれるのか。

KEIRINグランプリ2025出場の9名が出揃いました!



記事:木三原さくら