GⅠレース特集
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 - 第34回寛仁親王牌世界選手権記念
 - 第67回朝日新聞社杯競輪祭
 
第34回寛仁親王牌世界選手権記念
							優勝者:嘉永泰斗 選手(熊本県・113期)
10月23日から4日間、前橋競輪場でGⅠ『第34回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント』が行われました。
全日本プロ選手権自転車競技大会(通称全プロ)の成績優秀者が理事長杯や特別選抜予選を走ることができ、競技での活躍から出場権を得られる他のGⅠとはまた違った特性を持つこの大会。
今年の舞台は前橋競輪場。1周335メートル、また壁のように立つカントが生むスピードレースは後方に置かれた選手の巻き返しを阻む、先行有利なバンクとなっています。
初日から波乱のレースが続きました。最終レースの理事長杯では郡司浩平選手の失格があり、またその際落車した松浦悠士選手は翌日当日欠場。
そして開催3日目の準決勝に出場予定だった脇本雄太選手が練習中の怪我で当日欠場するなど、現S班選手の思わぬ脱落が相次ぎました。
波乱の勝ち上がりを経て決勝進出を決めたのは以下の9名。
1古性優作(大阪)
2吉田拓矢(茨城)
3清水裕友(山口)
4小倉竜二(徳島)
5嘉永泰斗(熊本)
6恩田淳平(群馬)
7松本貴治(愛媛)
8河端朋之(岡山)
9犬伏湧也(徳島)
ラインは①/②⑥/③⑧/⑨⑦④/⑤と分かれていました。号砲が鳴り、スタートをとりに動いたのは⑦松本選手で隊列は
で落ち着きます。
残り2周半7番手から上昇した②吉田選手に、⑨犬伏選手は引きました。
関東勢に単騎⑤嘉永選手①古性選手が続き、さらに③清水選手の中国ラインも乗っていきました。
前受けから⑨犬伏選手は7番手まで引き残り2周。
誘導員も残りペースはまだ上がらずスローな中、打鐘手前から②吉田選手が先行体制に。
中団の③清水選手も⑨犬伏選手も仕掛けようという絶妙なタイミングで先行した吉田選手。
そのまま1本棒で最終ホームを過ぎ、5番手から③清水選手が捲りを打ちましたが3番手にいた⑤嘉永選手が2コーナーから先捲り。
先行の番手⑥恩田選手の牽制も間に合わず、②吉田選手を捲り切ってGⅠ初優勝を決めました。
							このレースが初めてのGⅠ決勝だった嘉永選手。単騎ながらにしっかりと自力を出してチャンスをものにしました。
また一つ年末の平塚競輪に向けての席が埋まりました。また2着に松本貴治選手入り賞金ランキングでも10位までジャンプアップ。残るGⅠは1つ。熾烈な争いに目が離せません。
                                記事:木三原さくら