GⅠレース特集
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- 第79回日本選手権競輪
- 第76回高松宮記念杯競輪
- 第68回オールスター競輪
- 第34回寛仁親王牌世界選手権記念
- 第67回朝日新聞社杯競輪祭
第68回オールスター競輪

優勝者:寺崎浩平 選手(福井県・117期)
今年からオールスター競輪の中で行われていたガールズケイリンが女子オールスター競輪GⅠとして独立した認め、オール男子選手で行われる6日間の戦い。『第68回オールスター競輪』が函館競輪場で行われました。
ファン投票で選ばれた選手たち。今年の1位は古性優作選手でしたが、7月のサマーナイトフェスティバルで落車し、怪我からの復帰戦。「ファン投票1位だから…」と前検日には厳しい表情で取材に答える姿がありました。ファンの思いを背負い選手たちが走る特別な大会であることを改めて感じたシーンでした。
決勝戦は以下の9名。
1古性優作(大阪)
2太田海也(岡山)
3吉田拓矢(茨城)
4南修二(大阪)
5松本貴治(愛媛)
6佐藤礼文(茨城)
7寺崎浩平(福井)
8岩津裕介(岡山)
9脇本雄太(福井)

注目は4車勝ち上がった近畿勢の並び。これまで先頭で風を切っていた寺崎選手が脇本選手の番手を周り、そして3番手以降を古性選手、南選手がかためる形に。寺崎選手の初タイトルに向けた最強の布陣が整っているように見えました。
スタートを①古性選手が出て近畿は前受け、また⑥佐藤選手も取りに行き関東が中団、単騎の⑤松本選手が7番手に入り、②太田選手の岡山2車は8番手からの位置どりとなりました。
残り2周半あたりで後方から②太田選手が上昇を始めましたが、赤板で⑨脇本選手が突っ張りました。ただ、3番手①古性選手が後退してきた②太田選手を迂回する形となり、近畿の隊列は一瞬乱れます。しかし、⑨脇本選手がそれを待ち、また①古性選手もしっかり追い上げ再度4車で連携、そこに⑤松本選手、③吉田選手の関東勢も続いてきたため、②太田選手は打鐘からホームにかけてで後方まで下げさせられる展開となりました。その間に⑨脇本選手は力強く先行。2コーナーから捲り仕掛けた③吉田選手でしたが、⑨脇本選手の番手から⑦寺崎選手が捲りを打ちそのままゴール。GⅠ初優勝を決めました。
近畿勢は脇本選手に続き、今年2人目のタイトルホルダーを輩出。またタイトルはないものの、ここまでのGⅠで全て決勝進出し、内3つの開催で確定板に入っている古性選手も賞金ランキングで2位につけ、安定した成績を残しています。そして南選手もこの3着でランキング圏外から8位まで大きく順位を上げてきました。残るタイトルはあと2つ。このまま近畿勢の勢いが続くのか、はたまた他地区の追い上げがあるのか、目が離せません!

記事:木三原さくら



