発走まであと 時間

GⅠレース特集

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  • 第79回日本選手権競輪
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  • 第68回オールスター競輪
  • 第34回寛仁親王牌世界選手権記念
  • 第67回朝日新聞社杯競輪祭

第76回高松宮記念杯競輪

優勝者:脇本雄太 選手(福井県・94期)


『雨の宮杯』と呼ばれるように、毎年梅雨時期に行われる高松宮記念杯競輪。76回をむかえた今年は梅雨の気配すらない夏のような暑さの中、岸和田競輪場で行われました。

東西に分かれて予選競走が行われるこの開催では、普段はラインを組む同地区の選手でも分かれて戦うレースもあり、いつもと違う選手たちの走りに興奮と波乱の連続でした。


2日間の1次予選から2次予選と青龍賞と白虎賞の優秀競走、東西それぞれ2つずつの準決勝を経て、決勝進出を決めたのは以下の9名。

1古性優作(大阪)

2深谷知広(静岡)

3清水裕友(山口)

4太田海也(岡山)

5郡司浩平(神奈川)

6末木浩二(山梨)

7脇本雄太(福井)

8松谷秀幸(神奈川)

9寺崎浩平(福井)



4 3 9 7 1 2 5 8 6

スタートは④太田選手が自ら動いて前受け。近畿3車が中団、南関東が6番手、単騎⑥末木選手は最後方で周回を重ねていきます。


残り2周で6番手から動いた②深谷選手を前受けの④太田選手が突っ張り、踏み合う展開に。④太田選手が②深谷選手を牽制し突っ張り切ったところで打鐘めがけて⑨寺崎選手率いる近畿ラインが一気に仕掛けて3車で出切りました。

かましが決まった近畿ラインの番手⑦脇本選手が最終バックから捲りを打ち、後ろにいた古性選手をもふりきり完全優勝で高松宮記念杯競輪を制し、今年2つ目のGⅠタイトルを獲得しました。


自身4度目となるGⅠ完全優勝を決めた脇本選手。日本選手権競輪では影を潜めた近畿の結束力が、地元地区のGⅠでしっかりと発揮される結果となりました。

一方で郡司選手が今年初のGⅠ決勝進出を果たし、地元地区でのグランプリに向けて南関東勢も気配を見せ、またナショナルチームとの両立で出場機会が限られる中でも太田海也選手が勝ち上がりから積極的なレースでの強さを見せるなど、他地区の選手たちの活躍も見受けられました。


3つのGⅠが終わり、タイトルをとってグランプリ出場を決めているのは脇本選手と吉田選手の2名。グランプリ出場権を求めて、選手たちの戦いはより一層熱を帯びてゆきます。


記事:木三原さくら