発走まであと 時間

GⅠレース特集

  • 第40回読売新聞社杯全日本選抜競輪
  • 第79回日本選手権競輪
  • 第76回高松宮記念杯競輪
  • 第68回オールスター競輪
  • 第34回寛仁親王牌世界選手権記念
  • 第67回朝日新聞社杯競輪祭

第79回日本選手権競輪

優勝者:吉田拓矢 選手(茨城県・107期)


ゴールデンウィーク真っ只中、4月29日から5月4日までの6日間、GⅠ『第79回日本選手権競輪』が行われました。

競輪界最高峰のGⅠ。ダービー王の称号はもちろんのこと、今年から賞金もさらに上がり、グランプリ出場に向けての賞金ランキングにも大きな影響を与えるこの開催。勝ち上がりの中では前回GⅠ全日本選抜競輪を優勝した脇本雄太選手が2次予選で敗退するなど波乱も多くありました。


6日目の決勝戦に勝ち上がってきたのは

1古性優作(大阪)

2新山響平(青森)

3眞杉匠(栃木)

4浅井康太(三重)

5岩本俊介(千葉)

6阿部力也(宮城)

7松井宏佑(神奈川)

8菅田壱道(宮城)

9吉田拓矢(茨城)

の9人。前回GⅠで6名の勝ち上がりを決めていた近畿勢は古性選手のみ。一方で前回に続いてGⅠ決勝を決めてきた関東両名は安定感を感じさせました。



2 8 6 1 3 9 4 7 5

と細かくなったライン構成。


スタートは最内①古性選手は様子を見ながら出て、外枠から⑥阿部選手⑧菅田選手が前を追っていき、結果②新山選手のラインがとり北日本が前受け、その後ろに①古性選手、5番手に関東、7番手に④浅井選手、後方に南関東ラインという位置どりとなりました。

残り2周半から⑦松井選手が新山選手をおさえにいくも、②新山選手がそれをあわせて2周から突っ張って前に出ました。打鐘あたりまでは後ろの様子を見ながらそのまま突っ張り先行。別線の仕掛けなく1本棒のまま最終バックへ、5番手で前と車間を開けた③眞杉選手が捲りをうち、⑦新山選手の番手から⑧菅田選手も縦に踏もうとしたのですが、③眞杉選手に出られた際接触し落車。捲った③眞杉選手、その番手から⑨吉田選手が追い込み③眞杉選手をとらえて優勝。見事ダービー王の称号を手にしました。


吉田選手は2021年の競輪祭以来2度目のG1タイトル。連携した眞杉選手とはどちらが前でも力を発揮し合えるだけに新しい関東の「ゴールデンコンビ」と呼ばれるようになってきました。またその眞杉選手もダービー2着で賞金ランキング3位に。グランプリへ向けて大きな弾みとなりました。


そしてこの大会を最後に昨年のダービー王平原康多さんが引退を発表。関東だけでなく、競輪界を引っ張ってきた平原さんの引退は大きな衝撃を与え、時代の移り変わりを感じさせました。


残るタイトルはあと4つ。平塚グランプリに向けた戦いはまだまだ続いていきます。


記事:木三原さくら