GⅠレース特集

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第37回読売新聞社杯全日本選抜競輪

優勝者:古性優作 選手(大阪府・100期)


KEIRINグランプリ2021から2ヶ月弱。

新たなS級S班が揃って迎えた今年最初のGⅠ『第37回読売新聞社杯全日本選抜競輪』が2月20日から4日間にわたって開催されました。


戦いの地は茨城県取手競輪場。

今年のS班には関東の総大将平原康多選手を筆頭に宿口陽一選手、そして地元の吉田拓矢選手が名を連ね、地元地区でのGⅠ開催として負けられない戦いだったに違いありません。

しかし、吉田選手はまさかの2次予選で、宿口選手は準決勝で敗退となり、関東から勝ち上がりを決めたのは平原選手ただ1人。

また、春まだ遠い取手競輪を吹く強風も選手たちを苦しめました。2日目の2次予選では4メートルの風が記録として残されています。


そんな中、勝ち上がりを決めた9選手は以下の通り。


1古性優作(大坂)

2佐藤慎太郎(福島)

3平原康多(埼玉)

4深谷知広(静岡)

5新田祐大(福島)

6太田竜馬(徳島)

7浅井康太(三重)

8成田和也(福島)

9松浦悠士(広島)


スタートを松浦選手がとりに行き、隊列は

69 17 528 4 3

で進んで行きます。


残り2周を過ぎたところから、太田選手が誘導員との車間を開け始め、後ろの動きを警戒し始めます。

打鐘で少し後ろの車間がつまる瞬間もありましたが、隊列1本棒のまま、前で太田選手がそのままペースアップし先行。

最終バックで5番手から新田選手が捲りを打ちましたが太田選手の番手から松浦選手もタテに踏み出し、新田選手はあわされる形に。

その松浦選手が4コーナーでわずかに内を開けた瞬間を3番手に位置していた古性選手は逃しませんでした。

松浦選手の内を突いて抜け出し、今年最初のGⅠを制しました!


古性選手が初めて優勝したGⅠ2021年のオールスター競輪は脇本雄太選手の番手から交わしての1着でした。その優勝で出場権を掴み挑んだ初めてのグランプリは単騎で自ら捲りを打って勝利。


当時の優勝インタビューでは「自分の力でもタイトルを獲れるということを証明したかった」とコメントしていました。

グランプリに続き、今年最初のGⅠも自らの力で掴み取り、グランプリ覇者の重圧、白いSSユニフォームに対するファンの期待にしっかり応える自身2つ目のGⅠタイトルとなりました!


記事:木三原さくら